【質問&悩み】簡単はウソ?ダンス初心者に『難しいよ』と先に伝える理由とは?

『ダンスって難しいですか?』このブログのお問い合わせから届く質問メールの中には、この手の質問がよく送られてきます。
自分の年齢や体力、運動経験を客観的に見た上で相談してくれたと思うのですが、僕は『簡単ですよ!』とは絶対に言いません。
背中を押して欲しかった気持ちもあったと思うのですが、僕は自分の経験からやっぱり無責任なことは言えないからです。
ダンス人口を増やすことは僕の目標でもあるので、チャレンジして欲しいとは思ってますけどね!難しいところです;;
そこで今回は、ダンスって難しい?簡単?について僕の経験を踏まえて思うところを正直に紹介して行きます!
ムリかも…と諦めるのではなくて、ダンスを始める上での心構えとして読んで頂ければ幸いです。
このページの目次です
苦労して覚えたからこそ『簡単だよ!』とは言えない
ダンスの入り口として『誰にでも踊れるようになります!』とか『実はとっても簡単です!』みたいな文言をたまに目にしますが、僕はちょっと疑問です。
僕がダンスを始めた当時はとにかく覚えが悪くて、毎日(ホントに毎日)何時間も練習して牛歩で上達してきました。
仲間が1週間で覚えたスキルに何ヶ月も要したり、我ながらよく今まで10年も続けてこられたなと思うほどです(笑)
その経験があるからこそ、やりたいと言ってきた初心者に『簡単ですよ!』とは言いませんし、最初に難しいってことをしっかり覚悟してもらってます。
ただ、難しいとは言っても”誰でも出来る”とは思っています。
・・・ちょっとややこしいですかね…。
ダンスを始める上で不安がある方は以下の記事をチェック!
僕が『ダンスは難しいですよ』と伝える理由とは?
何もダンスに興味のある全ての人に『難しいし大変だよ!』と言っているワケではありません(後述)。
ドラマや踊ってみたなど、突発的に1つの振り付けをやってみたいとかではなくて、ちゃんとした趣味としてダンスを始めたいと思って質問してくる人にはそう応えています。
その理由を、実際にダンスが上手くなっていく過程と合わせて紹介して行きます。
【Step:1】基礎が最初の挫折ポイント
ダンスの基礎と言うのは一般的に、音楽に合わせて体を動かす”リズムトレーニング”や、首や胸など体の1部分だけを操作する”アイソレーション”などが挙げられます。
・・・そして、この基礎部分が既に最初の挫折ポイント!
特にアイソレーションは、日常生活ではまずしない動きなので、人によってはある程度できるまで2~3ヶ月以上掛かってしまう場合がザラにあります。
要するに、入り口から全然簡単じゃないのです。
以下の記事にダンスの基礎とトレーニングをまとめましたので、練習法と合わせて参考にしてみましょう。
【Step:2】出来そうなのにイメージと全然違う動きになる
アイソレーションが出来るまで2~3ヶ月・・・と前述したように、1つ1つの動作が馴染むまで時間が必要です。
それまでは、イメージと鏡に映った自分とのギャップの大きさにストレスを感じる日々が続きます(笑)
『簡単だよ!』を鵜呑みにすると、大体このあたりで少しずつ違和感と言うか、実は難しいんじゃ?と感じ始めます。
ダンスを実際に始める際にチェックしておきたい、僕が思うダンスの基本を以下の記事にまとめてみました。
【Step:3】マジメに練習しないと簡単にリセットされる
ダンスを教えてきた中で様々な人を見てきましたが、毎週ちゃんと参加しているのに全然上手くならない人も多くいました。
実はダンスの練習はやり方や取り組み方がとっても大切で、そこを履き違えると中々上手くなっていきません。
練習の度にリセットされた状態になっちゃってるんです!
以下の記事で、教えている中で感じた”上手くならない人の特徴”をまとめてみましたので練習の参考にどうぞ!
【Step:4】何種類ものステップを覚えないと振り付けにならない
コツコツ練習して基礎を身に付けて、そこまで来てやっと少しずつステップなどのスキルも様になってきます。
ここまで来ると、ダンスの楽しさを徐々に実感できるようになってきますが、ここでようやくスタートライン!
様々なスキルを身に付けて、組み合わせ方やバリエーションなどの見せ方も工夫して、更に多くの動きを覚えて・・・その先にやっと振り付けが完成します。
スキルをスムーズに吸収していく為に必要な力について、以下の記事で紹介しています。
【Step:5】振り付けは覚えられても即興ダンスはまた別
様々なスキルとバリエーションを身に付けて、振り付けもこなせるようになっても、実はまだ先があります。
『ちょっと踊って見せて!』と言われた時、流れてくる音楽に合わせてササッと即興で踊れるのって憧れませんか?
実は、振り付けのように”覚える”ダンスと、即興で”考える”ダンスは、全然頭の使い方が違い格段に難しくなります。
基礎から数えて様々な壁がある、だからダンスは難しいし、ちゃんと向き合って地道に頑張る覚悟が必要なのです。
以下の記事で、即興で踊るのに必要なことを紹介しています。
ステップ&振り付け単位の”簡単・難しい”は別ですよ!
ちょっとだけ言い訳ゾーンです(笑)
趣味としてのダンスを突発的ではなく、本腰入れて頑張る人に対しては、僕はこれまで紹介して来たように『難しいですよ』と前置きします。
ただ、ステップや振り付けを単体で見た時の難易度を『簡単だよ』と言ったりはします。日本語ってムズカシイね!
『そりゃそうでしょうよ(笑)』といわれてしまいそうですが、勘違い内容に一応添えさせていただきました…。
今回の記事と同様に、ダンスを考えるという視点で”才能”に着目してみました。気になる方は読んでみてください。
難しいのは事実だけど『誰でも出来る!』は本心です
ダンスは難しい・・・、カッコよく踊りこなせるまでの道のりはとても険しく、いくつもの壁を破らなければいけません。
取り合えずチャレンジしてもらう為に『簡単です!』と言うのもアリなのかも知れませんが、僕は最初にしっかり心構えした方が良いと思うので敢えてホントのことを伝えています。
でも、やる気や憧れをしっかり持って練習を頑張れば、誰でも踊れるようになると思っています。コッチは本心ですからね!
踊れるようになる為には、基礎をしっかり固める事が先決!
ですが紹介して来たように基礎から難しいのが、ダンスを始める人が最初にぶつかる壁と言えます。
折角始めるならちゃんと踊れるようになりたい!そんなあなたは以下の記事で紹介している『ウザい程丁寧な指導』をチェック!